公益社団法人 北海道理学療法士会

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道北支部

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第3回 道北理学療法学術大会
基調講演
 
テーマ「姿勢制御と筋機能」
 
北海道千歳リハビリテーション大学
健康科学部 教授 隈元庸夫
 
 「姿勢制御」とは姿勢を保持する機能とされる.では姿勢「制御」と姿勢「調整」の違いは何か!?
  脊柱の分節的な動きを「制御」するためには,腹横筋,内腹斜筋,多裂筋の筋活動による予測的姿勢制御が機能し,動作の「調整」には表層の腸肋筋,最長筋,腹直筋,外腹斜筋の筋活動がみられる.無意識な姿勢制御や四肢遠位部の筋活動に働く前皮質脊髄路や橋網様体脊髄路といった腹内側系が深層筋にフィードフォワード,つまり制御として働き,意識的な運動調整に働く外側皮質脊髄路や皮質延髄網様体脊髄路といった背外側系が表層筋へフィードバック,つまり調整として働く.
 制御されていない動きは運動障害や痛みの発生に大きな影響を及ぼす.十分な制御機能が存在していても,精神的ストレスなど他の因子が絡み合うことで制御が機能せず,調整に過剰な負担がかかることもある.
 よりよい「動き」によって,よりよい「気持ち」となり,より多くのことができる手助けが少しでもできるように,我々理学療法士はよりよい動きを生み出す「姿勢」と「動作」へ介入し,対象者の生活にアプローチする.全ての動作は姿勢に始まり,姿勢に終わる.動作という動画は,姿勢という静止画像を連続的につなぎ合わせて構成されている.しかしそのつなぎ合わせた連続写真は動画と同等なのか.漫画からパラパラ漫画への単純な移行がアニメーションになっていくのか.少なくともパラパラ漫画の送り速度が変わるとアニメーションは大きく変わる.その送り速度を変える要素は何なのか!?.その一つが筋機能となる.また筋機能といっても色々な要素がある.Shumway-Cookらが提案したように筋骨格系以外の他要素による相互作用の結果として姿勢制御がなされていることは周知の事実だが,今回はその中でも特に筋機能に着目し,よりよい動きを導きだすヒントが一つでもお話できればと願っている.
 
 
 


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演題申込ファイル.docx