道南支部
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道南支部 第4回症例検討会を終えて
第4回 道南支部症例検討会が 2 月 26 日(月)と 28 日(水)の2日間で開催されました。今回の症例検討会では内部障害系領域 3 症例、神経障害系領域1症例の事例報告であり、1症例に対し80~100 名を超える参加者にご参加いただきました。
本症例検討会では内部障害系領域として、がん疾患症例が2 症例ありました。1 症例は身体機能面のみならず、精神面や治療段階、投薬による副作用など疾患特有の視点に焦点を当てた報告であり、普段がん疾患と関わることのない参加者にとっても、視野を広げることのできたことかと感じております。もう1 症例は玄人発表であり、がん疾患症例の術前・術後リハ、退院時指導に加え、今後のがんリハの有用性に関する可能性をお伝えいただきました。聞きなれない専門用語や術式、基礎的な内臓機能をわかりやすく説明していただき、とてもわかりやすく、臨床経験を通して理学療法の可能性を見出していくプロセスを垣間見ることができたように思います。3 症例目は内部障害術後の重複障害症例、4 症例目は院内-在宅連携に焦点を当てた脳卒中症例であり、臨床推論に基づいた問題点の優先順位の重要性と治療経過による変化の的確な把握と身体機能の変化に応じた治療計画・方針再考タイミングや根拠を考えることの重要性を学びました。
座長からは資料を用いた教育的発表も多く、各症例に沿った助言をいただきました。
今年度、道南支部の症例検討会では症例報告後に懇談会を開催し、参加者の皆様でざっくばらんな意見交換や情報共有、発表の場では言えなかったことや、「実は...」といった内容をディスカッションしております。今回の懇談会も非常に盛り上がり、発表の場とは違い、参加者の皆様の笑顔が見られる環境でのディスカッションとなりました。
今年度の道南支部学術・教育部事業は本症例検討会をもって終了となります。対象者様の回復・改善のための一助となるよう、参加した皆様の明日からの臨床に役立てるものとなるよう、道南支部役員一同、来年度もさまざまな企画を考えてまいります。
ご参加いただいた皆様におかれましては本症例検討会への参加が、明日からの何かを始める、進めるきっかけとなれば幸いです。来年度もよろしくお願い致します。
文責:学術・教育部 佐藤 嶺(西堀病院)