公益社団法人 北海道理学療法士会

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理学療法士の皆様へ

重要なお知らせ

臨床実習指導者講習会の開催について(第27報:新指定規則に関するご案内~臨床実習指導者の要件が変更になります~)

新指定規則に関するご案内 ~臨床実習指導者の要件が変更になります~


【指定規則の変更について】
 多くの会員の皆さんがご存知と思いますが、指定規則が変更され臨床実習の指導要項が大きく変わりました。変更に伴い大きく変わるのは「臨床実習における指導方法」と「臨床実習指導者の要件」です。基本的な臨床実習では、学生が臨床実習指導者とともに見学や模倣、臨床推論を行っていく診療参加型実習が推奨されます。また、これまでは実務経験3年以上のPTであれば臨床実習の指導責任者となる事が可能であり、その指導責任者とともに他のPTも関わる事が可能でした。しかし、変更後は実務経験が5年以上(臨床経験が6年目以上)のPTでなければ、臨床実習の指導は行えません。また、1年次に行われる事の多い「見学実習」については実務経験のみで指導が可能ですが、多くの養成校で2年次以降に実施している「評価実習(検査・測定実習を含む)」と3年次以降に実施している「総合実習」では「臨床実習指導者講習会」の受講が必要であり、講習会の受講にも4年以上の実務経験が必要となります。
 この「新指定規則」は、2020年度に入学された学生から順次適用され、特に臨床実習指導者講習会の受講が必要となるのは、2021年度の2学年に実施される「検査・測定実習」や「評価実習」が対象となります。2022年度は2年生と3年生の臨床実習、2023年度以降は2学年以上の全ての臨床実習が対象となります。

「新指定規則の概要」
①    見学実習
実務経験5年以上の理学療法士(指導者に対し複数名の学生を指導可能)
②    評価実習(検査・測定実習を含む)、総合実習
実務経験5年以上で臨床実習指導者講習会を受講した理学療法士(指導者1名に対し2名の学生が望ましい)
※ 福祉施設等の実習については、上記のいずれの実習に含むかによって指導者要件は異なる
※ 上記の指導者要件が、2020年度入学生から順次適用されていきます。

【臨床実習指導者の資格取得について】
 臨床実習指導者の資格を取得するには、以下の3つの方法となります。
 1つ目は「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成施設教員等講習会(いわゆるPT・OT・ST長期講習会)」を受講することで取得が可能です。ただし、長期講習会は約1ヶ月間におよぶ講習会であり、臨床に従事するPTがこの講習会を受講する事は難しいと思われます。
 2つ目は、北海道理学療法士会または北海道作業療法士会が窓口となり開催している「臨床実習指導者講習会」を受講する事です。この講習会は厚生労働省の監督の下、日本理学療法士協会と日本作業療法士協会で定めた内容の講習会を受講するものです。
 3つ目は、新たに加わった全国リハビリテーション学校協会が窓口となる「臨床実習指導者講習会」です。
 2つ目と3つ目の「臨床実習指導者講習会」は、2日間で計16時間以上のプログラムが組まれ、臨床教育に関わる講義やグループワークを行います。内容的には一部の講義と演習が異なりますが、基本的なプログラムは厚生労働省で指定した内容であり、いずれの講習会を受講しても臨床実習指導者の資格を得る事ができます(案内文章をご参照ください)。
それぞれの臨床実習指導者講習会の開催に関する案内は、それぞれの団体のホームページ等をご参照ください。北海道理学療法士会では、次年度も定期的に臨床実習指導者講習会を開催する予定ですので、詳しくは北海道理学療法士会のホームページをご覧ください。

担当:北海道理学療法士会 教育局