公益社団法人 北海道理学療法士会

HOME > 新着情報(一般の皆様へ) > 2014 北海道マラソン救護班活動報告

新着情報

新着情報(一般の皆様へ)

2014 北海道マラソン救護班活動報告
麻生整形外科病院 中添 悠宇

 爽やかな北海道らしい晴天が続く中、8月31日(日)に2014北海道マラソンが開催されました。28回目となる今年は過去最多となるフルマラソン13,000名、ファンラン3,000名、合計16,000名のランナーが参加しました。 
  過去の平均最高気温が26度と過酷な気象条件となる本大会では、総勢800名以上の救護スタッフと4,000名のボランティアスタッフが選手の安全と完走をサポートしています。我々理学療法士も救護スタッフの一員として医師、看護師と共に各地点、ゴールに待機しています。今年度は札幌市医師会から救命医学会を中心とした救護体制にシフトし、理学療法士63名がゴール救護本部に、各養成校から89名の学生スタッフがテント補助業務、担架搬送業務に配置されました。 
  今年のスタート時の気温は22.3℃、湿度54%とまずまずのコンディションでしたが、気温は時間を追う毎に上昇し、日中の最高気温は27℃となり、選手にとってレース後半は厳しいコンディションとなりました。それでもフルマラソンの完走者は10,199名で完走率は78.9%と80%を下回ったものの過去10番目に高い記録でした。 
  ゴール救護テントでは医師・看護師・理学療法士・補助学生で構成されたチーム毎に10~16床のベッドを担当し、比較的軽微な熱中症(熱疲労・熱痙攣)を中心とした選手の受け入れを行いました。スタートから3時間後の午後12時頃より徐々に選手が搬送され、ピーク時にはおよそ6~7割のベッドが埋まっていました。今年度より重度な症状を有する選手は救命医学会が管理する救護テントへ搬送されており、当方へ搬送された選手は比較的早期に症状が回復する選手が多く、さほど混雑もせずに無事に業務を終えました。 
  救護テントにおける理学療法士の主な業務は医師の診断に基づいた選手の全身管理と痙攣筋や損傷筋に対する評価・手技治療などですが、普段の臨床業務とは違った緊張感の中で迅速かつ適切な判断と対応が求められます。またチーム内の連携が非常に大切であり他職種や他スタッフとのコミュケーションが不可欠です。こうした現場経験の他、普段は違う環境で働く理学療法士との情報交換や経験豊富な先輩セラピストのアドバイスや治療見学なども貴重な経験となります。 
  円滑な救護業務の運営にあたり事前計画、準備におかれまして尽力された救護班運営委員の皆様に感謝するとともに選手の安全を守るという使命のもと理学療法士として質の高いサポートを継続的に提供できるよう今後とも皆様のご参加とご協力をお願い致します。


IMG_3656.jpeg

IMG_3674.jpeg

北海道マラソン.jpeg