公益社団法人 北海道理学療法士会

HOME > 理学療法士の皆様へ > 知識のマグマ > Vol.33 足部・足関節の運動と構造について

理学療法士の皆様へ

知識のマグマ

Vol.33 足部・足関節の運動と構造について
北海道文教大学 
高田 雄一


1.はじめに
ヒトの足部は7個の足根骨と5個の中足骨、14 個の趾骨と種子骨を含め28 個、両側で56 個の骨からなる。身体全体の
1/ 4以上が足に集中しており、多くの関節を構成し複雑な機能を有している。ここでは足部・足関節の運動の定義と足部
の柔軟性・固定性に関するメカニズムについて紹介する。

2.足部・足関節の運動の定義1)
足部・足関節の運動は複雑であり、3つの運動面が基準となっており、矢状面、水平面、前額面で表現される。特に英
語論文を読むときにはどの関節運動と対応しているのかを確認する必要がある。その他、日本足の外科学会の用語案2) も
あるので、そちらも参考にしてください。



3.足部の柔軟性・固定性に関するメカニズム1)
横足根関節( ショパール関節) は足部の柔軟性と固定性に関与しており、距骨下関節の回内、回外の肢位に影響を受ける。
距骨下関節が回内すると、距舟関節と踵立方関節の運動軸は平行になり、足部の柔軟性を高める。反対に距骨下関節が
回外するとこの2つの運動軸は交差して、関節の動きを制限するために足部の固定性を高める働きがある。
足部の柔軟性、固定性が破綻すると形状に異常を呈することがある。次回は扁平足と足底感覚閾値の関係について説明
する。



【文献】
1) 入谷 誠:入谷式足底板 基礎編, 運動と医学の出版社,2011
2) H.Doya, et al. Proposed novel unified nomenclature for range of joint motion : method for mesuring and
recording for the ankles, feet, and toes. J Orthop Sci 2010; 15: 531-39